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乗車レポートギャラリー

ふじのさんの作品 「車内の乗り心地」

  • ■列車: 氷河特急
  • ■旅先: スイス
  • ■時期: 2012年6月30日
車内の乗り心地
 6月30日の日差しが強い正午、約5000年の歴史を誇りスイス最古の都市ともいわれるグラウビュンデン州の州都、クール Churの駅から、氷河特急へ乗車。

 ちょうど係員のおじさんが通りかかってスーツケースを持ち上げて入れてくれた。座席番号について聞かれたので、オンライン予約でプリントアウトした番号を見せたら列車の座席番号のプレートと見比べてOK!と爽やかに親指を立ててくれた。ちなみに後に日本に帰った時、家までのバスに乗ったら運転手は私がスーツケースを抱えて降りるのを知らん顔でやり過ごしていた。スイスのサービスというか、ああいうのは「観光国」でしか見られないのだろう。日本は「経済大国」であって「観光国」じゃないからだろうと妙に納得した。

 氷河特急の座席を確認したら荷物置き場の近く。置き場のあまりの雑多ぶりにスーツケースの上にスーツケースやリュックを置くのも一苦労。最初はちょっとアンラッキーかなと思ったけど、昼食が配られるとお箸が必要になったので、すぐ背後の置き場のリュックからお箸を取り出すことが出来た。この長旅、どうしてもトイレに行くけど、通路側だと気兼ねなく行ける。一人旅にとって荷物置き場の傍で尚且つ通路側というのは良い場所のようだ。

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 発車してしばらく後、ある町ではおじさんが自宅のベランダから車内に向かって手を振っていた。私が両手で振ったら、気付いたおじさんは見えなくなるまで両手で応えてくれた。

 この氷河特急ならではの触れ合いであった。私の向かいは空席で、窓側には他の日本からの観光客がそれぞれ座っていたが、アンデルマットで降りた為まるまる空席となり私のフリースペースとなった。ラッキー。スイスの神様ありがとう。と思いきや、アンデルマットで乗る客がいたので私の座席で食事の準備が始まった。そんな甘くないか。ヨーロッパのカップルが乗ってきたが、どうも乗務員のミスで本来は通路を挟んだ座席だったようだ。ちょっと嬉しくなって座席を完全独り占め。しばらくはノートに記録を書いたりボケーッとしたりした。

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ビスプ(Visp)まであと数駅というところで、インド人のおばさんに「空いているか」と英語で言われた。数席離れたところで窮屈な4人席に詰められていたインド人一家だった。拒む理由もなかったので許してしまったが、向かいの座席にいたヨーロッパのカップルが彼らを見て眉をひそめていた。そういえばトイレに行った時に見たけど、この人たちの席、結構散らかってましたね。お菓子とか・・・。拒む理由もないし、予約はもうないみたいだし、目的地までもう少しなので私はいいかと思ってしまった。ただ、彼らはどうも最終地まで行くようなので、向かいの座席にいたカップルには悪いことをしてしまったようだ。私が去った後の席はおそらく散らかっているだろう。そして、カップルには非常に後味の悪い旅をさせてしまったことだろう。心の中で深くお詫びしつつ、Vispでトンズラした。

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