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長谷良直さんの作品 「途中下車で楽しむレーティッシュ鉄道とロゼック谷」

  • ■列車: レーティッシュ鉄道(ベルニナ急行)
  • ■旅先: スイス
  • ■時期: 2012年8月7日
途中下車で楽しむレーティッシュ鉄道とロゼック谷
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 2012年8月7日、今日の目的地は、ポントレジーナ駅から1時間ほど馬車にゆられて行く。ホテル一軒以外、何もない人里離れたロゼック谷だ。レーティッシュ鉄道は終点がイタリアなので、つかの間のイタリア気分が味わえる。イタリア・ティラーノでパスタとピザのランチを終えドルチェを堪能している我々は、これからベルニナ急行に乗りポントレジーナへ向かう予定である。

 昼食を終え、イタリア・ティラーノ駅から多くの観光客とともに真っ赤なベルニナ急行の一等車に乗り込んだ。一等車は、天井まで続く大きな窓で覆われており、今日のような晴天の日はとても気持ちがよい。我々4人をのせた列車は、定刻14:04にサンモリッツへ向けて出発した。乗車してすぐ、見どころのループ橋にさしかかった。カメラを構える人、立ち上がって見る人、車内は非常に盛り上がった。それからしばらく列車は、急勾配、急カーブの山道を、車輪をきしませながら登っていった。のどかな村の風景が続く中、この真っ赤な列車は突然現れ、それが不思議と周囲と調和している。

 一時間後、標高2091mのアルプグリュム駅で途中下車した。駅からの眺望はすばらしく、圧倒されるような山岳パノラマが広がり、氷河や滝、谷奥の湖など絶景を堪能できた。ここアルプグリュム駅で、急カーブを曲がってゆくレーティッシュ鉄道を撮影する絶好の撮影ポイントを発見し、パノラマを背景に列車の勇姿を何枚も撮影した。

 アルプグリュムで景色を堪能した後、16:15発の普通列車に乗り込み、一駅先のオスピッツォベルニナ駅へ向かった。ここはイタリア語で白い湖を意味するラーゴビアンコのほとりにあり、この湖のほとりを突然散策してみたくなったからだ。鉄道パスを持っていると、気楽に途中下車できるのがよい。氷河からの堆積物がそうさせるのか、本当に白い湖であった。湖畔では牛がのんびりと牧草を食べており、スイスののどかな景色を満喫できた。

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 一時間程度の散策の後、17:12発の列車に乗り込み、40分ほどでポントレジーナ駅に到着した。ポントレジーナ駅からは馬車に乗り換え、まるでタイムスリップしたような気分で移動を楽しんだ。目指すロゼック谷のホテルには19時に到着した。夏のスイスは日が暮れるのが遅く、この時間でも陽があり、夕焼けに染まるロゼック谷とロゼック川のコントラストを楽しむことができた。この地域の郷土料理であるシカ肉のカルパッチョやジビエの煮込み料理、手作りのデザートを平らげた後、普段なら旅の疲れで寝室へ直行してしまうところだが、まわりに大自然以外何もないロゼック谷を見過ごすのは、あまりにもったいない。陽が落ちて真っ暗な戸外には、天空にまばゆいばかりの星々の輝きを独り占めして見ることができるのだ。流れ星や天の川のきらめきをしばし堪能し、興奮冷めやらぬままの就寝となった。

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