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乗車レポートギャラリー

yukiさんの作品 「初めての寝台車で3カ国周遊」

  • ■列車: ルシタニア、Ave、エリプソス、ユーロスター、ほか
  • ■旅先: リスボン、ロンダ、バルセロナ
  • ■時期: 2010年9月22日
初めての寝台車で3カ国周遊
 2010年秋、ユーレイルセレクトパス3カ国を利用してポルトガル、スペイン、フランスの旅に出ました。スペイン南部のアンダルシア地方を集中的に回ったため、アンダルシア内では主にバスを利用しての移動になりましたが、主要都市間の移動には高速列車や寝台車が大活躍。パス利用の大きなポイントは、座席に余裕のある1等車で長距離でも快適かつ優雅な旅が楽しめるところではないでしょうか?

 最初の滞在先、リスボンでは旧市街のアルファマ地区に部屋を借り、1週間ほど滞在しました。細い路地を縫うようにトラムがガタゴトと行き交う「ザ・リスボン」な風情は、旧市街ならでは。トラムに乗ったり、歩いたり、自炊や洗濯もしつつマイペースな1週間を過ごしました。部屋を引き渡したあと、荷物を一旦駅のロッカーに預けてバイシャ地区をそぞろ歩き、夕食をとって、また駅に戻ります。リスボンにはいくつか大きな駅がありますが、私が乗った寝台列車ルシタニア号はテージョ川に面したサンタ・アポロニア駅を発着します。

Ronda.jpgのサムネール画像
 事前に駅で予約したのはプリフェレンテ(1等個室)。レイルパスホルダーは、割引料金で乗ることができます。鉄道旅行が好きな割に、実は国内外を通じてこれが初めての寝台車。やや緊張していましたが、列車に乗り込むと若い女性の車掌さんがにこやかに出迎えてくれました。パスポートを預けてしばし室内外をチェックしてぐっすり就寝。翌朝は7時過ぎぐらいに車掌さんが来てパスポートの返却と、食堂車で朝食を摂るよううながされます。プリフェレンテのチケット料金には朝食代もふくまれているんです。夜が明けて行く風景を見ながらの朝食後、小一時間でスペインはマドリードのチャマルティン駅に到着。今回はマドリードには滞在せず、少し離れたアトーチャ駅へ移動し、そこからAVEでコルドバに向かいます。マドリードからアンダルシアへ向かうこの路線は、初夏ならば壮大なひまわり畑が広がる車窓が楽しめると聞いて、次回はぜひひまわりの季節に訪れようと心に決めました。

 アンダルシア地方は、実に4週間をかけて周りました。途中のグラナダ滞在中には、スペイン全土に渡る大規模なストライキに当たってしまい、予定では列車でロンダに行くはずが1日に2本しかない列車は全て運休。事情を話して延泊をお願いすると、宿のオーナーは快く応じてくれた上に、延泊分の宿泊代も半額にしてくれました。結局予定を変更して、数日後の早朝の列車でアルヘシラスに行き、そこからバスでマグロの村(Zahara de los Atunes)へ。ここは現地の人に教わった海辺の村で、かつてはマグロ漁で栄えたのだとか。夏休みシーズンも終わった静かなたたずまいにのんびりと羽を伸ばし、もちろん美味しいシーフードにも癒されました。以降、セビリア、ロンダ、マラガ、ネルハと、山も海も堪能し、アンダルシア最後の滞在先アルメリアからは、鈍行列車で12時間かけてバルセロナへ。



BarcelonaFranca.jpgのサムネール画像
 バルセロナでもまた部屋を借りて2週間近く、地元っこに混ざっての滞在となりました。滞在先がフランサ駅の目の前という好立地だったこともあり、大家さんのご好意で出発まで部屋を使わせていただき、いよいよパリへ。パリまではエリプソスという寝台車に乗ります。駅で事前に個室を手配した際、ルシタニアと同じように1等寝台を頼んだつもりが、うまく通じなかったようでグランクラーセ(シャワー・トイレ付きの寝台個室)に...。予算外の出費ではありましたが、「これも経験」とチケット料金に含まれる食堂車でのディナーを楽しみ、優雅にシャワーなど使って花の都へ行くのも悪くはありませんよね。これで私のセレクトパスの旅は終わるのですが、実はもう1つおまけがあります。この旅のあと、さらにイギリスに滞在するためパリからユーロスターでロンドンに向かったのですが、レイルパスホルダーは、ユーロスターのチケットも割引料金が適用されます。こうして3カ国+1カ国の鉄道旅行を満喫したのでした。

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