ホーム > 乗車レポート > レイルパスでライン川下り

乗車レポートギャラリー

独逸の熱狂旅人さんの作品 「レイルパスでライン川下り」

  • ■列車: KDライン、IC、RB
  • ■旅先: ドイツ、ライン川流域
  • ■時期: 2010年5月18日
レイルパスでライン川下り
 マインツのライン川に面したKDラインの船着き場から、コブレンツ行きのライン川下りの観光船に乗り込みます。今日は5月18日ですが、この観光船も冬季は運休になったりして、ようやく今月の初めから定期運行が始まりました。この船は始発のマインツを8時45分に出発して、リューデスハイム、ビンゲン、ザンクト・ゴア等に停船しながら、終着のコブレンツには14時10分に到着します。

 昨夕、フランクフルト空港に着いてマインツの駅前の定宿に泊まり、さきほどタクシーでこの船着き場まで来たのですが、始発ということもあって乗船客も疎ら。日本人は私たちの他にはおらず、後はドイツ人と欧米の個人旅行者のようです。今回はドイツとベネルックスのリージョナルパスの2人用を購入しています。案外知られていないのですが、このようなパスがあればKDラインの主たる航路は無料で乗船できるのです。ライン川沿いの風景を鉄道から見るのも楽しいのですが、川の中央から見る両岸の景色は一段と興味深いものにしてくれます。

 最初は船上階のデッキで周りの景色を楽しんでいたのですが、ドイツの5月はまだ肌寒い上に川風も冷たいので、早々と船室に引き上げます。全部のテーブルに予約席のプレートが置いてありますが、これは飲食しない観光客を排除するためのもので、コーヒーとビールを頼んだ私たちは最前方の一番景色が見やすい席に座ることが出来ました。

DSC02029.JPG
 そうこうする内に、リューデスハイムの船着き場に近付きます。岸壁には乗船する旅行客が鈴なりですが、何本もの日本の旅行会社の旗が見えますので、ほとんどは日本人のツアー観光客のようです。ドイツを訪れるツアーではライン川下りは目玉の観光のひとつになっていますので、時間的にもこの船着き場から一斉に乗船するスケジュールになってしまうのでしょう。デッキもすぐに一杯になったようで、大勢のツアー客が船室に突入してきます。テーブルの予約のプレートなど何のそのと、全員が勝手に座ってしまいました。あわてたのはこの船のウェーター。注文がなければ彼らの収入にはならないのですから、当然です。メニューを見せても首を横に振るばかり。近くに座った観光客には、1人1品ずつ何か注文すればいいのですよと教えてあげたので座り続けられましたが、遠くにいた人たちの多くは外に追い立てられてしまいました。

 両岸にはおとぎの国のようにかわいらしい家並みや、山の中腹の城塞が次から次へと現れて飽きることがありません。その内に、川の中洲に建つ「プファルツ城」が見えてきましたが、ここを過ぎれば私たちが下船する「オーバーヴェーゼル」の町です。マインツとコブレンツの中間くらいに位置するこの町には、「アウフ・シェーンブルグ」という古城が町の上にそびえていて、現在は古城ホテルとして営業しています。以前に2回ほど泊まったことがあるのですが、矢狭間をそのまま利用した室内の窓からライン川を見下ろす景色は、時代を超えて本当にロマンチックでした。また、城の中のレストランも評判通りの味。ただ、この町にはタクシーが1台しかないため、近隣で何かの行事と出かけてしまって、城までの足が無くなってしまうのが唯一の難。

DSC02044.JPG
 今日はこの城に行くのではなく、今、一番おいしいシーズンを迎えたスパーゲル(ホワイトアスパラガス)をコース料理として出しているレストランに昼食を食べに行くのが目的なのです。この小さな町はグルメの町と言ってもいいようで、いくつものおいしいレストランがありますが、これから行くのは個人経営の「レーマークルーグ」というプチホテルのレストラン。近辺のラインワインと合わせて楽しむスパーゲル三昧は、十分に満足いくものでした。

 食事の後は、「オーバーヴェーゼル」の駅からRB(各駅停車)でコブレンツに出て、IC特急に乗り換えてデュッセルドルフを目指します。デュッセルドルフの旧市街アルト・シュタットには「アルトビア」というこの街だけで作られているおいしいビールがありますので、醸造酒場でこれを飲みながらスパーゲル料理を楽しむつもりです。

ギャラリーに戻る