とみちゃんさんの作品 「これが本当のバリアフリー」
- ■列車: ポーランド国鉄PKP・クラクフ-ワルシャワTLK特急
- ■旅先: ワルシャワセントラル駅
- ■時期: 2011年5月23日

PKPワルシャワセントラル駅は地下ホームになっており、地下鉄駅と接続している。地下鉄のホームは社会主義国共通のロシア式でホームが超深い。恐ろしくなるようなエスカレーターで下る。老人や身体障碍者はどうなるのか気になった。
地下鉄のホームで観察していると自転車を押した若い女性が降りてきた。ホームにあるエレベーターに入った。あわてて後を追う。エレベーターがついてドアが開いたところは、なんと繁華街の交差点の歩道だった。途中に地下道の降り口もあった。ホームから歩道にストレートで移動できる。これこそ究極のバリアフリーである。

切符は?もちろんフリーパスだ。もともと市内公共交通機関は車内かホームで自分で切符にパンチを入れる方式だ。地下鉄は自動改札機があるが、エレベーター利用者はフリーパスになっている。日本ならどうしても、一人も逃がさないシステムである。切符売り場、改札口、ホームとぐるぐる複雑に車いすでの移動である。
ついでに言えば、市内バスは低床である。日本でも低床というが車内に階段があり、とてつもなく高い位置に椅子がありアスレチック状態だ。ワルシャワやヨーロッパのバスはおおむね低床と言えばぺったんこである。ロングで低床でも坂の多いまちでも支障がない。バリアフリーとは何か、日本は考えるべきだ。ぷんぷん。