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アラ還さんの作品 「スイスのホスピタリティーに触れた6日間」

  • ■列車: ゴールデンパスライン
  • ■旅先: スイス、ルッツェルン、インターラーケン
  • ■時期: 2012年7月1日
スイスのホスピタリティーに触れた6日間
 定年の節目に家内とスイスへと決めたものの、まだ働く身では休暇はせいぜい一週間。

 5泊なのでスイスパスは4日券とし初日だけチューリッヒ中央駅窓口の列に並び、ルッツェルン行き切符を手にしたのが発車3分前。走ってあと数メートルの目の前で10時04分の特急は行ってしまった。しかたなく30分後発のホームへ移動して待機列車に乗込み安堵していると定刻前に静かに動き出した。しまった1本前の列車だ!と即座に閑散とした車内にいた乗客に聞けば国境のサルガンス直通で到着は1時間後。

 サルガンス往復を覚悟で車掌にこの旨を伝えると「スイスパスはないの?ちょっと待って」と検札から戻り何やら運転士へ電話している様子。「この先のパフェフィコン駅で降りて、戻り列車で2つ目のターフィル駅で11時14分発のルッツェルン行きが来る」と何と戻り区間を発券し駅名と時刻のメモをくれ停車してくれた。いくら車掌個人の裁量であるとしても日本なら急患でもない限りありえない出来事にこれが観光立国かと感激。プライベート停車を丁重にお詫びして下車した。おかげで予定よりわずか30分遅れでルッツェルンに到着。SBBから時間を与えられたことを心から感謝して湖上クルーズとピラタス山頂の眺望を存分に楽しんだ後、夜は中世の街並みが屋台村と化したルッツェルンの夏祭りの中で夕食を味わった。

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 翌日はバリデーションを済ませ、鉄道と登山電車で霧のリギ山へ登ってトレッキングすると、幸運にも中腹の村でさくらんぼの収穫祭に出くわし、初めて見るホルン演奏やフォークダンスなどを地元の人に交じって堪能することができた。

 三日目朝はゴールデンパスラインに乗り2時間でインターラーケンに到着。不案内な私達に宿のオーナーが小雨模様の山の天候を案じて推奨ルートを提案しスイスパスとセットでバス代が無料となるローカルパスをくれ「さあ行ってこい」と送り出してくれた。






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 翌朝は天候も回復しユングフラウへ、登山鉄道開通100周年の歴史を知り、氷河の雄大さに圧倒され、クライネシャイデックからグリンデルワルドまでハイキング。カウベルのカラコロという音やお花畑と草を食む牛の姿に癒された。夜は宿のオーナーの昨日の親切に感謝しプレゼントした持参の日本酒のお返しにりんご蒸留酒をふるまわれ、アルコール度数に閉口していると近所の人がこうやって飲むんだと一気飲みを披露。

 最終日はベルン経由でチューリッヒへ。ベルン行きの列車で検札の女性車掌に「今日でこのスイスパスが最後だよ」と惜しげに手渡したら、「あらそうね、スイスを楽しんだ?」ときたので「ファンになっちゃったよ」と思わず本音が出てしまった自分に苦笑。
フリーパスの有難みとスイス人の心意気を感じた短くも触れ合い多い旅となりました。

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