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マキコ・ポンテカーロさんの作品 「AVE、こりゃすごい」

  • ■列車: AVE
  • ■旅先: スペイン(バルセロナ~マドリッド)
  • ■時期: 2012年7月3日
AVE、こりゃすごい
AVEトイレ.jpgのサムネール画像
 スペインの高速列車AVEのトイレは、ほのかに香料の匂いがした。トイレットペーパーはたくさんあり、便器のブルーの洗浄液は勢いよく流れた。そして、洗面台のそばには、大きな姿見や手を乾かすドライヤーまで。思わずカメラを持ち込み撮影した。数年前、イタリアでエウロスターに乗った時、ペーパーが枯渇し、便器は流れず、次の人が待っていて、と悲惨なトイレ体験をしたので、感動はひとしおだった。

 6月の末から早めの夏休みをとって、初めてスペインに出かけた。現地6泊の短い旅程なのでバルセロナに連泊したのだが、一日だけマドリッド見物をしようと、このAVEに乗った。AVEは、バルセロナ―マドリッド間の600キロを約2時間30分で結ぶ。東京―大阪間の出張感覚で日帰りできるのである。切符は、夫のパソコンからネット買いしてもらった。広い座席に食事までつく1等にする。メールで返送されるPDFファイルを印字して、駅で提示するだけでいいという簡単さが、少々不安だったが・・・。

 早朝のバルセロナ・サンツ駅は心地良い活気に包まれていた。激しいラッシュはないようで、行き交う人々の早足にも余裕がある。手荷物検査の後、駅員がPDFのバーコードを読み取って、結局あっさり乗れてしまった。はるばる日本から予約して、こんなに簡単に乗れるとは。スペイン人が新幹線に乗ろうと思ってもこうはいかないだろう。

AVE食事.jpgのサムネール画像
 車内は広々として明るかった。天井から等間隔で小さなモニターが下がっていて映画が上映される(音声は座席横からイヤホンで)。面白いのは、窓のそばに取り付けられたハンマーだ。いざという時は窓を割って自力で脱出を、という意味らしく、窓に叩くポイントの印がついていた。出発後、間もなく朝食のサービスが始まった。メニューは、オムレツにフルーツ、ジュースにコーヒー。パンは、気の効いたレストランのように、籠に盛ったものを乗員が配る。「白パンがいい?黒がいい?」などと客に聞きながら。

 車窓の景色の大部分が荒れ地なのが玉にキズだが、この際よしとする。このステキな2時間30分のお値段は片道約1万円(当時のレートで)だった。

 帰国後、記念に頂戴したイヤホンを使うたび、AVEを思い出している。

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