ホーム > 乗車レポート > スイス東西の峰を結ぶ氷河特急

乗車レポートギャラリー

たくちゃんさんの作品 「スイス東西の峰を結ぶ氷河特急」

  • ■列車: 氷河特急、ベルニナ特急、レーテッシュ鉄道アルブラ線、SBB
  • ■旅先: サンモリッツ、ツェルマット
  • ■時期: 2012年10月10日
スイス東西の峰を結ぶ氷河特急
 10月初め、秋色に染まるスイスを旅してきました。チューリッヒからインターシティでグラウビュンデン州の州都クールへ。車窓からはチューリッヒ湖やのどかな牧場が広がっているのが見えます。クールからは世界遺産のレーティッシュ鉄道アルブラ線に乗り換えてサンモリッツへ向かいました。トンネルや橋が続きますが、圧巻は高さ70mのランドバッサー橋です。列車は橋に沿ってカーブを描いた後、トンネルに飲み込まれていきます。サンモリッツは湖岸の高台に広がるリゾート、高台の湖を見下ろすホテルに3泊しました。

 2泊以上すると地元エンガディン地方の展望台に登るケーブルカーやロープウェイを無料で利用できるエンガディンカードを貸してもらえます。サンモリッツからベルニナ線で40分そしてロープウェイで20分のディアボレッツア展望台からは、ベルニナアルプスの峰々と大氷河の壮大な景色が手に取るように見えました。展望台は3000mで森林限界を超えていますが山の麓の唐松は黄色く紅葉しています。沿線にはハイキング用のトレイルがあり次の駅まで森を歩くことができます。

271.JPGのサムネール画像
 3日目、生憎の小雨勝ちな日でしたが、これも世界遺産のベルニナ特急でティラーノまで往復しました。途中かろうじてモルテラッチ氷河やラーゴビアンコの白い湖が見えました。列車の終点で、標高も低く晴れ上がったイタリア領ティラーノの野外テーブルでピザとビールを美味しくいただきました。朝はホテルの窓から見えるサンモリッツ湖は朝霧でおおわれていて朝日があたるとともに、霧は上昇して消えていきます。湖面に岸辺の唐松林が移ります。また小雨勝ちな朝サンモリッツ駅から氷河特急905便に乗り込み一路、バリス州のツェルマットを目指しました。サンモリッツを出発した列車は、再びレーティッシュ鉄道アルブラ線でクールまで走ります。もう一度、ランドバッサー橋を通過する時は列車がカーブを切っているのを写真に収めることができました。クールからは進行方向を換えてライン川に沿ってオーバーアルプパスヘーエの峠を目指します。途中、両岸が白く切り立ったラインのグランドキャニオンと呼ばれる断崖を通過します。お昼近くになると予約しておいたランチのサービスがあります。まずはサラダです。野菜が余り豊富でなかった中では貴重です。程なく列車は機関車の付け替えのため、ディセンティスで10分止まります。カメラに収めようとホームに下りました。

 やがて作業は終了し、あわてて列車に戻ろうとしましたが、確かコーチは44号車。探したが見当たりません。急いで後部に乗り込んで探している間に、列車前部は後部を切り離し出発してしまいました。あせります。妻もスーツケースも上着も切符も前車両に置いたままです。車掌に取り残されたことを言うと。「あわてることはない。この後部も15分遅れてツェルマットに到着します。」とのこと。氷河特急はサンモリッツ9時15分に出発する905便と、なぜか15分遅れて到着する907便がありました。そうです。両列車はディセンティスまでは連結されていて、ここで切り離されているのです。次のアンデルマットで妻が降車し、907便に合流することもできるよとのことですが、携帯電話で妻に連絡すると906便でも車掌がアンデルマットで降りて907便に合流できるよと言われたのですが、大きな荷物を持って途中下車するのはいやといいます。しかたがないので終着駅ツェルマットまで行き荷物を降ろして待っていてもらうことにしました。

672.JPGのサムネール画像
 車掌は残された907便で好きなところに座って言いといいランチの続きを出してくれました。途中、列車にはイヤーホーンの名所案内が装備されていますが、車掌さんはそれ以上に事細かに、これからの見所を説明してくれました。漸く907便も30分遅れでツェルマットに到着、無事合流することができました。ツェルマットでも川の傍のマッターホルンが見えるホテルに3泊しました。天気にも恵まれて、満天の星が見えてきたので朝5時に起きてオリオン座、金星と木星を撮影。未明にはマッターホルンの頂が朝焼けでばら色に染まるモルゲンロートを見ることができました。晴天に恵まれてゴルナーグラード鉄道で3000mのゴルナーグラード展望台へ。南に欧州第2の高峰モンテローザ、リスカム、カストール、ポルックス、ブライトホルンの峰々とそこから流れ落ちる氷河が迫ってきます。西にはマッターホルンの独立峰が聳えています。帰路はローテンボーゲンで途中下車して間近に迫るマッターホルンを見ながら歩きリッフェルゼーとウンターリッフェルゼーを回り、湖面に映った逆さマッターホルンを見てきました。出発の朝、マッターホルンは再びモルゲンロートを見せてくれ最後まで私たちの旅を見守ってくれました。

ギャラリーに戻る