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乗車レポートギャラリー

キーサマさんの作品 「初体験のタリスに乗って」

  • ■列車: タリス
  • ■旅先: パリ北駅からブリュッセル南駅往復
  • ■時期: 2012年11月9日
初体験のタリスに乗って
 私達夫婦のヨーロッパ旅行は5年ぶり、パリ絡みは3度目となった。過去の2回はツアーに参加するものであった。いずれもパリの滞在が2泊、自由行動が1日というものであり、パリを十分に満喫できなかった。そこでこの度はパリに全泊し出来るだけパリの色々な姿を楽しめるようにしたかった。それでも、予算的なことや日本で待っている予定やらでパリ6泊がやっとであった。

 私はパリを中心に動く心算であった。ところが、妻は友人からブリュッセルを強く勧められていたため、1日だけパリを離れる事になった。ブリュッセルはベルギーの首都でありフランス国境を越えなければならない。これまで、ドイツ、スイスにフランスから旅行したときは旅客機での入国であり、添乗員付きであったので何の不安も無かった。しかし、ベルギーへの入国は鉄道であり勝手が違った。

 パリからブリュッセルへは最初、国際列車「ユーロスター」で行くものと思っていた。そこで、インターネットから予約を入れるといつの間にか「タリス」の予約にすり替わっている。おかしいなと思って何度も試みたが一緒だ。納得できなくて、幾つかの旅の情報誌で調べてやっとパリ北駅からブリュッセル行きの直行列車は「タリス」であり、憧れていた「ユーロスター」では乗り換えがあり、かつ若干運賃が高くなることが分かった。

 従って、少し後ろ髪を引かれる思いがしたが、タリスで行く事にした。ところがユーロスターにはチェックインの必要があり、タリスの乗車には何の注意書きが無い。何を見てもそのあたりの情報の記載が無いのでほとほと困ってしまった。最後は、やっとレイルヨーロッパに問い合わせをして、タリスは5分前に乗車すれば良いことが分かった。実際、パリ北駅へ行ってみた所、改札がなく駅の待合からいきなりホームへ向かい乗車するという按配だった。誰に煩わされる事も無く、すんなり列車の自分達の指定席に腰掛けたときには不安も無くなり、ほっとした思いだった。ブリュッセルでのグラン・プラスを中心とする街歩きはもう言葉に尽くせないすばらしいものであった。

 その勢いでパリへ帰ろうとしたが、世の中そうはうまく出来ていなかった。私達の指定席に若い欧州人が我が物顔に座ってパソコンをいじっている。一瞬、こっちが間違っているのかとも思ったが、再度切符を確認した上で、勇気を持って切符を見せたら退いてくれた。彼は反対側に移動したが、その後回ってきた車掌となにやら5分近くやり取りした結果そのまま座り続けていた。こういう人は日本ではよくあるが、欧州でも一緒なんだと思うとなんだかほっとしたものだ。欧州列車の旅は好印象で終わった。そして引き続き私達のパリ旅行は少しドッキリもあったけれど、概ね穏やかに進んで行ったのだ。

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