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グーテン駿河さんの作品 「車内での温かいひと時」

  • ■列車: ICE
  • ■旅先: ドイツ
  • ■時期: 2012年8月16日
車内での温かいひと時
 新婚旅行で旅したドイツの美しさに魅せられ、この夏3度目のドイツへ。今回はアムステルダム在住の友人を訪ねてからドイツへ移動するため1等のベネルクス-ジャーマンレイルパスを利用しました。

 アムステルダム観光と友人との夕食を楽しんだ後、アムステルダム中央駅からレイルパスによる鉄道の旅がスタートしました。

 オランダ、北ドイツの車窓は去年旅した南ドイツの景色には及ばないかな、なんて思いましたが、そんな心配は無用でした。さすが酪農の国オランダ。アムステルダム市街を抜けるとすぐに牛がたたずむ美しい緑が車窓一面に広がります。ドイツに入っても美しい緑の車窓は変わらず続きます。

 オスナブリュックでハンブルグ行きのICに乗り換え。本日の宿泊地ブレーメンに向かいます。しかし、1等車はかなりの混雑で妻と横並びの席は確保できず分かれて座りました。するとご婦人がニッコリ笑顔で席を交代してくれて、私たちは並んで座ることができました。前回の旅もそうでしたが、ドイツの人たちはみな優しい。ドイツは日本と違い、ホームと列車に段差があるため毎回大きなスーツケースを持ち上げるのに苦労しましたが、去年も今回も妻が乗ろうとすると必ず紳士が手伝ってくれました。人々の優しさと美しい車窓に感動しつつブレーメンに到着。観光を十分に楽しんだその日はブレーメン駅からすぐのホテルに宿泊。部屋からはいかにもヨーロッパの駅と言った感じの駅舎が間近に見られました。

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 次の日はICEを2本乗り継いでベルリンへ。まずは乗換駅であるハノーファーに向かいます。車内はさすが1等車。黒の革張りシートがゆったりと体を包み込んでくれます。そして周りは心に余裕のあるヨーロッパ人。みんな飲み物をオーダーし、おしゃべりや読書などをしながらゆったりとひと時を楽しんでいます。我々もコーヒーをオーダー。配られた焼き菓子とともにICEの旅を満喫します。1時間ほどで乗換駅ハノーファー。ここでベルリン東駅行のICE951号に乗換えます。ホームの編成案内によるとこの列車はICE951号とICE941号の併結列車であり、指定した座席の車両は前側の編成の一番後ろの車両。先頭車どうしの連結部分は通り抜けが出来ないため、乗り間違えないように何度も編成表を確認します。ホームの電光掲示板には10分遅れの文字が。いざ列車が来て乗り込み、列車は発車しました。さて我々の座席は・・・あれ?席がない。ドア付近の表示を見るとなんとこの列車はICE941号。遅れのせいでしょうか。編成の前後が入れ替わっているようです。苦労して座席指定したのにぃ・・・。幸いハノーファーから30分程度でヴォルフスブルグに停車。ここで降りて後ろの編成に移動することにしました。降り口には下車しようとする5~6人の現地人らしきグループ客。我々は下車すると同時にダッシュ!するとあれあれ?下車したグループもダッシュしているではありませんか。しかもみんなで大笑いしながら。乗車車両を間違って落ち込んでいたけど彼らの笑いで明るい気持ちになりました。そしてベルリン中央駅までの1時間はまたまた飲み物をオーダーして優雅に過ごしました。

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 ベルリン観光を3日間楽しんで、次の目的地はハンブルグ。今回の列車はICE1596号のコンパートメントを予約してあります。ベルリン中央駅から乗り込むと4人用コンパートメントにはすでにご婦人が着席していました。我々が席に着くと彼女は不安そうな顔で話しかけてきました。ドイツに魅せられて5年。旅行で現地の人と触れ合えたらいいなと思い始めたドイツ語学習。その成果が出ました。

 「あなたたち座席指定してるの?私は座席指定していないから、この席のお客さんが来たらどうしようかしら。だれも来なければいいけど不安だわ。」次のベルリン・シュパンダウ駅ではかなりの乗車があり立ち客も出るほどでしたが、結局我々のコンパートメントには紳士一人が来ただけだったので、ご婦人はそのまま移動することなく乗車を続けることができました。もう次の停車駅はハンブルグのため、ご婦人は安心した様子。出身地や旅の行程などについて片言ながら伝えると、素敵な笑顔でドイツ語が上手ですねと褒めてもらいました。ハンブルグ中央駅で「アオフビーダーゼーエン(さようなら)」と別れのあいさつをしてお別れ。とっても素敵な車内のひと時でした。

 その後はハンブルグ市内観光と、ハンブルグから世界遺産リューベックへのICEによる日帰り旅行。10日ほどの旅行はあっという間に終了しました。

 ヨーロッパの人たちとのふれあいと、素晴らしい車窓。何度旅しても飽きることはありません。なので気持ちは次の旅へ。そろそろ次回のヨーロッパ鉄道の旅の計画を始めます。

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