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乗車レポートギャラリー

Shigeさんの作品 「鉄道発祥の地を訪ねて」

  • ■列車: Grand Central, East Coast, Northern Rail
  • ■旅先: イギリス
  • ■時期: 2013年4月30日
鉄道発祥の地を訪ねて
 世界で最初に開業した鉄道路線といわれるストックトン・ダーリントン鉄道の通った地を、いつかは訪れてみたいと思っていました。今年のゴールデンウィークにまとまった休みが取れたので、思い切ってロンドン(ヒースロー)行きの航空券を手に入れ、観に行ってきました。

 ロンドンからは、キングス・クロス駅発のグランド・セントラル鉄道の列車でヨークへと向かいます。ヨークでは一泊し、国立鉄道博物館に展示されている蒸気機関車をひとしきり眺めた後、城壁に囲まれた古い街を散策しました。翌朝はイースト・コースト鉄道の列車に乗り、30分くらいでダーリントン駅に到着しました。

 ここから、かつてはストックトン・ダーリントン鉄道だった路線を巡ることにします。まずはダーリントン近郊へと向かうことにし、ビショップ・ラインというローカル線に乗り換えて、シルドンへと向かいます。2両編成のレールバスはディーゼルエンジンの音を響かせ、単線の区間をのんびりと走っていきます。今の日本ではほとんど見ることができなくなった腕木式信号機が現役で稼働していて驚きました。

 シルドンに着くと鉄道博物館に向かいました。敷地内には古めかしい「Coal Drop」という、蒸気機関車の炭水車に対して上から石炭を落とし込むために造られたらしい石積みの崖のような構築物や、工場として利用されていたらしい古い建物などの鉄道関連の建築物、流線形の蒸気機関車「ダッチェス・オブ・ハミルトン」や、「APT-E」という振子式の高速列車の試作車など、珍しい鉄道車両が保存されていました。
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 シルドン駅には1~2時間に1本くらいしか列車が来ません。そこで、鉄道博物館の見学を終えると路線バスでダーリントンの街に向かいました。街の中心部にある市場のレストランでロースト・ビーフとヨークシャー・プディングの簡単な昼食を済ませ、ビショップ・ラインのノース・ロード駅へと向かいました。

 この駅こそが、かつてのダーリントン駅です。駅のホームに隣接して、1842年に建てられた駅舎を利用した「Head of Steam」という名前の博物館がありました。


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 博物館には鉄道開業時の様子を示したパネル展示があり、ダーリントンの町の成り立ちや鉄道開業の経緯、開業時の駅にまつわるエピソードなどが記されており、興味深い内容でした。そして、開業当時に使われた「ロコモーション号」という蒸気機関車が保存されており、精巧で複雑な形状のシリンダーの姿に見入ってしまいました。

 博物館を出ると、現在のダーリントン駅までタクシーで向かいました。今度は、ストックトン・ダーリントン鉄道の東側の果て、ストックトンへと向かいます。

 ダーリントンからストックトンへと直通する列車はありません。そこで、まずはティーズ・バレー・ラインを走るレールバスに乗り、ミドルスブラまで向かうことにします。路線は複線になっていますが、電化はされていないようでした。列車はエンジン音を響かせつつ、しばらくは草原を一直線に横切るように走っていきます。ティーズ川を越えると貨物のヤードが見えてきて、19世紀の貨物列車が石炭を輸送していた時もこのヤードはあったのだろうかと考えていると、ミドルスブラに着きました。ミドルスブラからはニューカッスル行のディーゼルカーに乗り換え、約10分でストックトンに着きました。ストックトンの市街地をぶらぶらと歩いた後、列車でヨークへと引き返しました。

 産業革命の時代に石炭を輸送するために誕生した鉄道路線は、今でも地域の足として生きていました。今回の旅行を通し、鉄道の発祥の地をこの目で見たというちょっとした達成感を得たのに加え、鉄道の歴史を追うことの面白さを体感する機会となりました。今後も機会があれば、世界の鉄道史をたどる旅をしてみたいと思いました。

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